雌ねじ補強・補修部品:タングレス・インサート
インサートねじから
タングをなくしました。
作業時間56秒⇒7秒。
アルミなど軽量母材の雌ねじ補強・補修に最適!
母材を傷つけません。
NAS(米国連邦航空宇宙局)規格認証なので安心高品質
従来のタング付きインサートねじ(雌ねじ補強・補修部品)をお使いの皆さまへ
こんなお悩みはありませんか?
- 個数が多いので挿入作業に時間が掛かる
- タング折り時にピッチ飛びをおこしてしまう
- タング折り後にタングを取り忘れショートを起こす
- 挿抜時に母材を傷つけてしまわないか心配!
従来のインサート
タングレス・インサートとは・・・
F1マシンや航空機にも採用されているタングの無いインサートねじ(雌ねじ補強・補修部品)です。
高品質で画期的なタングレス・インサートは、アルミ等の軽金属や、鋳物、樹脂など雌ねじが弱い母材に挿入し使用することで、確実で強力なねじ締結力を得ることができます。
従来のインサートねじはタングが付いている為、挿入後のタング折りが必須でした。その際ピッチ飛びが起きたり、折り取ったタングの取り忘れが原因でショートするといったトラブルもありました。しかしタングレス・インサートはタングが無いので折り取り作業が不要、挿入後のピッチ飛びや折り取ったタングを取り忘れる心配もありません。
タングレス・インサート
作業工程や時間が大幅に削減されるので、作業効率が上がり、コストの削減が可能です。
従来のインサートでの作業
タングの方向を確認します。
ピッチ飛びに注意しながらインサートを挿入します。
母材を傷つけないように折取りポンチとハンマーでタングを折取ります。
ピンセットで折れたタングを取り出します。
所要時間約56秒で完了です。
タングレス・インサートでの作業
タングがないので方向性は関係なく、手早く簡単に装着可能です。
専用工具を使用することにより、素早く挿入できます。
従来56秒かかっていた作業時間が、電動工具ならわずか7秒で完了します。
タングレス・インサートはこんなところで使用されています
アルミや樹脂等、雌ねじの強度が低い材質への補強
雌ねじ破壊が起こりやすい材質の母材へ挿入できる為、軽量化が可能
工業機械や自動車等の振動対策
自動車やバイクのエンジン周り等、振動が激しい箇所の補強に
破損した雌ねじのリペア(補修)
消耗して潰れてしまった雌ねじを補修し、再形成
ー タングレス・インサートの構造 ー
タングレス・インサートは、ばねの加工技術の応用により開発され、菱形材をコイル状に加工して成形されています。
雌ねじの補強用に挿入されると、スプリングバックの働きで母材に固定されます。
※ISO14001の元に製造され、NAS(米国連邦航空宇宙局)規格の必要条件を満たしています。
専用工具は電動・手動をご用意しています。
専用電動工具[メトリック、ユニファイ共用]
M2~M6サイズ用
製品型番:ACI-030M6~M16サイズ用
製品型番:ACI-100
■ タングレス・インサートの挿入・抜取りに適した専用電動工具
■ ブラシレス・モーターを採用しているためパワフルで耐久性などが優れています。
挿入・抜取工具[メトリック]
挿入用工具
抜取用工具
■ ハンドルを外せば電動工具にも装着できる手動・電動兼用工具
■ 長期使用で先端の爪が摩耗した場合は爪だけ交換可能
工具の使い方動画はこちら↑
Q&A よくあるご質問とその答え
電源がない場所で作業をする機会があります。手動で挿抜作業はできますか?
手動での挿抜も可能です。電動工具に装着する挿抜工具にハンドルをセットすれば手動で作業が行えます。現在タングのついているインサートねじを使用しています。タングのないインサートに興味がありますが、試さずに切り替えるのは不安です。
簡易工具付でお試しに最適なキット/セットも販売しております。作業は難しくないですか?母体にキズがつかないかも心配です。
難しい工程はありませんので、誰でも簡単に素早く挿抜が可能です。母体にキズがつく事もありませんのでご安心ください。詳しい使用方法は参考動画をご覧ください。製品の材質にSVHC物質は使用していませんか?
SVHC物質は含有されておりません。SVHC不使用証明書の発行も可能です。また、全サイズRoHS,RoHS2指令に適合しています。アノダイズ(アルマイト)等の表面処理後に挿入できますか?
挿入時前にタングレス・インサートを工業用アルコールに浸す事により挿入しやすくなります。呼び長さとは何ですか?
呼び長さは、1D・1.5D、2Dと表記されます。これは、ねじの呼び径に対して1倍・2倍・3倍という事を表しており、その長さは板厚に対して当てはまるという事になります。挿入工具は呼び径ごとに揃える必要がありますか?
挿入工具は呼び径ごとにご用意いただく必要があります。ピッチ飛びが心配なのですが…。
タングレス・インサートは構造上、ピッチ飛びを起こしたまま製品が挿入される事はありません。万が一工具のマンドル部からインサートが外れた場合でも、負荷がかかりそれ以上回転しなくります。また、タングがないので折取りが不要の為、従来製品の懸念でもあったタングの折取り時のピッチ飛びの心配もありません。インサートを挿入する下穴についてですが、どのように準備すれば良いですか?
下記の手順を参考に下穴の加工を行ってください。今までワイヤーインサートをご使用されていた方は、従来のインサートタップをそのままご使用可能です。[下穴加工の手順]
①ドリルで母材に下穴をあける
下記の適用ドリル径を参考に、母材に下穴をあけて下さい。メトリックサイズ サイズ 下穴径 適用ドリル径 最大 最小 M2 2.16 2.09 2.1 M2.5 2.65 2.60 2.6 M2.6 2.85 2.77 2.8 M3 3.20 3.12 3.1 M4 4.30 4.17 4.2 M5 5.33 5.16 5.2 M6 6.42 6.25 6.3 M8 8.52 8.31 8.4 M10 10.62 10.37 10.5 M12 12.73 12.43 12.5 ②面取り
面取りの角度は120度になります。メトリックサイズ サイズ 面取り量(mm) M2 0.10 M2.5 0.15 M2.6 0.15 M3 0.15 M4 0.20 M5 0.25 M6 0.35 M8 0.35 M10 0.50 M12 0.60 ③タップを立てる
タップは通常の立て方と同様になります。④ゲージの検査
専用のプラグゲージで精度を検査します。
ゲージの検査は精度不良を調べる大切な検査です。
インサート挿入時の不具合を避ける為に必ず行ってください。
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